赤ちゃんのいのちがおなかに宿ってから、十月十日。ひとりの女性は、その小さないのちを大切にはぐくみながら、ママになる準備をします。そして、出産の日。わが子との共同作業を経て、初めて会えるよろこび。ママとして生きる覚悟ができる瞬間です。
では、パパは、いつからパパになるのでしょう。どんな準備をしながら、パパになる瞬間を待っていればいいのでしょう。
アイヌの民話に「妻が出産しているあいだ、夫はそばで木を削りながら、わが子の誕生を待ち、無事元気に生まれた子の手に、自分で削ってつくった“おしゃぶり”を握らせてやる。 」という話があります。
いのちをはぐくむママの隣で、まだ見ぬ我が子のためにおもちゃをつくるパパ。穏やかであたたかな時間です。
そして、愛する女性がママになった瞬間に立ち会い、一緒にパパとなるしあわせ。
待ちに待った赤ちゃんへ、手づくりのおもちゃを与えることで、パパの大きな愛を伝えられるのではないでしょうか。
グランパパのおもちゃには、職人さん手づくりのぬくもりあふれるものがたくさんあります。そのなかから、パパが、これはと思えるものを探し出してみてください。
そして、おなかのなかにいる赤ちゃんとコミュニケーションをとる道具にしていただきたいなと考えています。音の出るおもちゃを片手にパパが話しかける。「行ってきます」「ただいま」「いい子にしていたかい」「パパはずっと待っているよ」……。
そんな毎日の語りかけが、パパと赤ちゃんのきずなを強いものにしてくれるのではないでしょうか。
一緒に遊ぶ姿を思い描きながら、与えるおもちゃを選ぶ。その作業が、パパになるための準備期間なのかもしれませんね。
1歳から4歳までのこどもの死亡原因第1位は「不慮の事故」。大人には何でもないことも、小さなこどもにとっては危険なことがたくさんあります。
どのようなことが事故につながるのか、その事故を防ぐためにどうすればよいのかを知って、日常生活で危険がないように工夫しましょう。万が一、事故が起こったときの対処法も、予備知識があれば安心です。
しかし、小さなこどもには、手にしたものが食べられるものかどうかの判断がつきません。そのため、手にしたものが危ない物であった場合は、誤飲の事故が起こります。飲み込むと危ない物は、こどもの手の届くところに置かないようにしましょう。もし、間違って飲み込んでしまった場合は、何を飲み込んだのか確認し、適切な処置ができるときは処置したあとで急いで病院へ連れて行きます。
■吐き出させるもの:たばこ、シャンプー、リンス、医薬品、防虫剤など
■吐き出させてはいけないもの:除光液、灯油、ガソリン、漂白剤など
もし溺れてしまった場合は、胸に耳を当てて呼吸を確かめます。呼吸をしていなかったり心臓が動いていない場合は、すぐに人工呼吸とマッサージをします。意識も呼吸もある場合は、水を吐かせます。ひととおりの対処が終わって大丈夫そうに見えても、必ず病院へ連れて行くようにしましょう。
頭を打ってしまったとき、大声で泣いてそのあと元気であれば様子をみるだけで大丈夫です。しかし、意識がない場合は、横向きに寝かせて救急車を呼んで病院へ。意識がある場合は、頭を高くして静かに寝かせます。元気に見えても、24時間は激しい運動を避け、経過を観察することが必要です。
人が人として生きるために、魅力的な人生を生きるために必要なチカラとは何か。グランパパでは、それを「情緒」だと考えています。
美しいものを美しいと感じるチカラ、正しいものを正しいと言い切るチカラ、ココロの底からたのしいと思えるチカラ。
これらは、「知育」では得られないものです。音楽や美術などの「情操教育」にたどりつくもっと以前、魅力的な人になるための土台として、3歳まではたくさん遊んで「情緒」を育ててほしいと思うのです。
遊びの本意は、人と人が顔を見合わせて遊ぶことにあります。人と接して遊ぶからこそ、喜怒哀楽が生まれます。赤ちゃんが起こした行動に、反応があることが大切です。
形を変えるおもちゃや、人と一緒に組み立てるおもちゃ、お人形遊びなど、相手が変化することによって赤ちゃんの情緒が豊かに育つのです。
テレビやビデオだけでは情緒は育ちません。頭で考えて導く理屈ではなく、ココロの奥底で感じることができる人になってもらいたい。人としての基礎は、3歳までにほぼできあがるとも言われています。
また、情緒が育たないうちはしつけをしてはいけません。人としてのココロができたところで、初めてしつけが効果をあらわすのです。
3歳になれば、幼稚園や保育園などでこども同士の交流も増えるでしょう。そのとき、親がしつけておきたいことは、自分のおもちゃをほかのこどもに貸してあげられるかどうかだとする学者もいます。
他人の喜ぶ顔を見て、自分の喜びとするためには、豊かな情緒の育ちと、人との遊びの経験が必要です。利口であったり技術が高かったりする必要はないのです。
自分の気持ちがわかると同時に他人の気持ちにも共感できる人をたくさん育てたい。魅力ある情緒豊かな人に育つかどうかはこども時代にどれだけたくさん遊んだかにかかっています。
あるとき、お店いらした若い女性が、無造作に「これください」と指さしたお人形。それは、世界中のあこがれの的、ケーテ・クルーゼでした。
「見せてください」ではなく、いきなり「ください」とのこと。何万もする人形を、無造作に買うというお嬢さんにわけを尋ねました。
するとそのお嬢さんには、ケーテ・クルーゼを贈ってくれたお父様の思い出があったのです。
毎日おままごとの相手をし、一緒に眠ったお人形。いつの間にかいなくなってしまって残念に思っていたお人形。
いつもこころの片隅にあったお人形の姿をふと立ち寄ったグランパパの店頭で見つけたお嬢さんは迷うことなく即座に「これください」とおっしゃったのでした。
小さいころ、ドイツみやげにお父さんが買ってきてくれたなかよしのお人形こそ、ケーテ・クルーゼだったのです。
何年も思い続けてやっと再会したお人形です。お嬢さんにとって、値段は関係なかったのです。
「私が小さいころから、こんなに高価なお人形だったのですか」と聞くお嬢さん。ドイツの主婦ケーテ・クルーゼが自分のこどもたちのために手づくりした人形は、世界中の女の子のあこがれの的です。
今や人気のポングラッツも、高価なケーテ・クルーゼを買ってもらえなかったために自分で手づくりしたことで生まれた木のお人形です。
「そんなお人形を、無造作に私にくれたお父さんは、素敵なお父さんだったんですね」とお嬢さん。今は亡きお父さんが与えてくれた遊びの偉大さを、大人になってから知ることになったお嬢さん。
たったひとつのおもちゃにありったけの愛をこめられたお父様とその愛をしっかり受け継がれているお嬢様の橋渡しをできたことにしあわせを感じました。
グランパパには、とても小さなぬいぐるみがあります。小さいけれど、ちょっぴり高価なぬいぐるみ。それは、赤ちゃんがなめても毛が抜けないよう安全面に配慮した職人手づくりのぬいぐるみです。
でも、ギフトは大きければ大きいほうが見栄えすることも事実。生まれたばかりの無垢な赤ちゃんに、どんなギフトを贈ればよいか頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんは小さなベッドのなかで世界を見ています。そして、目の前にあらわれる小さなおもちゃを使ってその世界を少しずつ少しずつ広げていくのです。
赤ちゃんが受け取るココロの栄養は、値段や大きさではかれるものではありません。おもちゃは、赤ちゃんにとって世界の入り口でもあるのです。
色を見る、音を聞く、持って動かす、しゃぶってみる。すべての遊びが赤ちゃんにとって人生の始まりです。その赤ちゃんに、人生の先輩として何を教えてあげたいか。そんな視点でギフトを考えてみてはいかがでしょうか。
古き良き日本の文化では、ギフトを渡すときに「お粗末なモノですが」という言葉を添えます。この言葉には、謙譲の気持ちがあらわれていますが、実は、それだけではないのです。
赤ちゃんの誕生をお祝いする私の心からの愛をモノにしてしまうとお粗末になってしまう、という気持ちがこの言葉には、こめられているのです。
モノではなく、気持ちが大切。ココロをカタチにするギフトだから、あなたの愛をこめておもちゃを贈りましょう。
おもちゃ屋さんの店頭で、こどもにおもちゃを選ばせる大人の姿を見かけることがあります。「あなたの好きなものを選んでいいのよ」という言葉に、こどもは大喜び。しかし、とくに小さなこどもはモノの善し悪しではなく、刺激の強いどぎつい色のおもちゃや、テレビのキャラクターがついたおもちゃなどを選びがち。
こどもが自分で遊ぶおもちゃだからこどもに選ばせる、自主性をはぐくむという考え方もあるようですが、こどもの年齢によっては難しいこともあります。まだ判断があいまいなこどもだからこそ、大人がよいものを選んで与えることが大切です。
こどもが生まれて初めて出合うおもちゃは、パパやママや自分の手。部屋のなかにそよぐかすかな風や、窓から差し込む光、天井に映る影なども、たのしいおもちゃになるでしょう。
大人が選んであげる形のあるおもちゃも、自然界にある有機の素材がベター。何でも口に入れてたしかめるこの時期の小さなこどもにとって、なめても安全な素材でつくられていることは、おもちゃ選びの大きなポイントです。
汚れても簡単に洗えること、有害な塗料を使っていないこと、鋭利な先端がないことなど、大人の目で判断し、安全で機能的なおもちゃを与えたいものです。
とくに植物や動物など命につながる有機素材のおもちゃは、そのまま大自然へ思いをはせる入り口に。
木のおもちゃは、湿気の多い日には膨らみ、乾燥した日にはキュッと縮む、呼吸をするおもちゃです。都会の生活では感じにくい自然の大きな気を、木の呼吸から感じられるのも、木のおもちゃならでは。
有機素材のおもちゃで遊ぶことによって、こどものココロとカラダが、地球環境に違和感を覚えることなくとけ込んでいける。そのきっかけをつくってあげたいものですね。
こどもにとって遊びは、生活そのもの。こどもは、おもちゃを使って遊ぶことを通して、情緒、感性、探求心、想像力、自主性、冒険心などを身につけ成長していきます。
パパとママがしてあげられることは、こどもの成長過程を見きわめて、適切な時期に適切なおもちゃを与え、一緒にたのしく遊んであげることではないでしょうか。
こどもはパパとママからの声かけやスキンシップをとても喜びます。発達段階に応じたおもちゃをただ与えるだけでなく、こどもがいま興味を持っていることを注意深く観察して、思う存分遊ばせながら興味の対象を広げていきましょう。